茶の湯徒然

銭五茶会・野点席

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 江戸時代末期の北前船で名を馳せた銭屋五兵衛を顕彰して建てられた《銭屋五兵衛記念館》での春の茶会を終えました。上の写真は左から  円能斉好・海辺ノ松茶碗  大樋初代写・舟形水指  帆舟地紋釜 です。 銭屋五兵衛 (略して 銭五 と地元の我々は親しみを込めて呼びます) は最大時には200艘余りの船を所有していたと言います。今回の茶会でも海や船に因んだ道具を使用して行いました。 先の水指や干菓子盆・香合・蓋置などは制作を依頼し、何とか茶会までに間に合いましたし、釜も数年前に縁があった品を初使い出来ました。そして何よりも、円能斉好の海辺ノ松茶碗とのご縁が嬉しい出会いでした。東日本大震災の復興の象徴ともいえる陸前高田市の〝奇跡の一本松〟を想わせるような、浜辺に スッと一本だけ画かれた錆絵の松…今回の茶会の一番のご馳走だったと思います。
 自分で言うのもおこがましいのですが、私自身の茶の湯の真骨頂は茶会にあると思っています。ご参席のお客様一人一人に美味しい一服のお茶を差し上げたい・楽しんで頂きたい・喜んで頂きたい…と心から願って一席一席を努めます。茶会の準備の段階から一生懸命 無い知恵を振り絞って考えています。まだまだ力不足である事は承知していますが、今の自分の実力で出来得る限りの力を出し切って茶会を行います。
 誰しもが納得をする100%完璧な茶会というものは無いと思います。しかし、亭主自らが納得出来るまで考え抜いた茶会は、それなりにお客様の心へも届くものだと考えています。今後も手を抜かずに奢らずに、お客様の喜ぶ顔を見る事の出来る茶会を行って行きたいと思います。