茶の湯徒然

寒雉の釜 Ⅰ

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 右の釜は先般通販のページにアップした 初代宮崎寒雉作の福船釜です(その後、お求めの方がお出でになられ削除しました)。一度当代(十四代目) の寒雉氏に見て頂こうと持って行きました。 
 『当家の釜に間違いが無いよ。極箱も親父 十三代)の物だし、蓋も良い蓋が付いているね~・・・・ちょっと待っていて。』 と言われて奥に入られ。
 『家にある初代の釜です。』 と、全く同じ形と地紋の釜を持ってこられました。
暫らく雑談をして宮崎家をあとにしました。
 
宮崎寒雉家は当地・金沢を代表する歴史ある茶の湯釜師の家柄で、全国にもその名が知られています。 その為に贋物も時折目にしますが、一目見るなり明らかに贋物という品も中にはあります。
 
『今度の茶会でこの寒雉さんの お家元好みの釜 を使おうと思うのだけれども。お家元の箱も付いているし。』
 「 んー…先生・・・申し上げ難いのですが、その釜は贋物です。お家元の箱書も贋物です。」
『あらッ!!!』 と絶句をされましたが、
 「〝お家元好写 〟となっていて、お家元(贋物)の箱が無ければ良いのですけれども・・・。」
 「お求めになられたお店に返された方が良いですよ。」
その後、その釜をどの様にされたかは聞いておりません。